宮本しづえのかけ歩き

あかるくあたたかい県政へ

23日、国際医療科学センターの谷川センター長が講演。避難地域が抱える医療問題にどのような対策が必要かを解明。

 23日本会議後に議員研修会があり、医大に設置された国際医療科学センターの谷川センター長が講演。双葉地方の医療と住民の深刻な現状が話され、二次医療センターの重要性を強調。同時に原発事故を受けた福島で、最先端の放射線医療を提供するための設備が作られていることも話されました。先端医療設備が整う一方で、避難者の関連死や関連自殺者が増え続けている現状にふれられ、丁寧な支援の必要性を強調。私が本会議で指摘した県民の実態を改めて医師の立場から話してもらったことで、議員の理解が深まったのではないかと感じます。

 

23日、代表質問に立ちました。福島第二廃炉の取り組み、自主避難者住宅提供の継続、小名浜東港拡大問題で知事の見解を質しました。

 23日、共産党県議団の代表質問に立ちました。1時間の質問時間の半分を使って、原発事故収束、廃炉東電改革、避難者、被災者支援、除染、賠償等について県の見解を質しました。内堀知事には、福島第二原発廃炉の決断を求めるにあたって、6年間の経過を踏まえ今までのようなやり方ではなく、県民集会を開き県民の総意を国と東電に示すべきだと質したのに対して、知事は、私があらゆる機会を捉えて国と東電に求めるとの答えを繰り返すだけで、県民集会の提案には応えようとしません。県民挙げて国に物申す行動はやりたくないという事です。

 自主避難者への住宅提供が3月で終わる問題で、実施主体の県がすべての県民が被災者だと言う立場に立つなら、追い出しはやめて最後の一人まで責任を持つべきと求めたのに対して、3月で終了する方針を変えるとは言わず、行き先のない人が出ないように支援するとの立場を繰り返すだけです。現時点で4月以降の住まいが未確定なのは250世帯と答弁しましたが、決めたと言う人の中の少なくない人が不本意ながら出ざるを得ないという人たち。村の避難指示で避難した川内村の避難者は、十分な医療機関もない所に戻るのは死にに帰るようなものだと話していることを紹介。自民党席からは、川内村の人に失礼だとヤジが飛びましたが。本人が言った言葉であり、重く受け止めるべきです。原発事故さえなければ起きなかった避難なのに、国の避難指示のあるなしで支援が差別されることがあってはなりません。

 避難先自治体で家賃支援を行う所では、これまで通り無料で継続入居できるところがある一方で、無い自治体はたちまち追い出されるか、同じ住宅でも家賃が発生します。避難する時点でどこを選択したかにより、今になって大きな差が生じており、これほどの不合理はありません。県が住宅提供の継続を決断すれば何の問題もなく、県民に寄り添わない冷たい県政の実態が浮き彫りになっています。

また、浜通り地域の復興のエンジンと位置付け、福島復興特措法にも位置づけられることになったイノベーションコースト構想に、石炭火発2基が含まれ、小名浜港の石炭取扱量が増加するとして、小名浜東港の埋め立て面積を16.3ha増やすことなどを含む港湾計画が具体化されようとしています。この問題は、地球温暖化対策、県の復興計画に逆行するもので、壮大な無駄遣いではないかと知事の見解を求めました。経済環境が変わり、石炭輸入の国際港湾の指定を受けており、知事は計画を進めると答えました。全国で48基の石炭火力発電所増設計画があり、福島県内の2基も含まれています。CO2削減の国際公約を守るよりも、燃料費が安い石炭で電気を作る安倍政権の政策が、もろに本県に影響を与えているのです。自民党政権の誤った政策を県に持ち込むのではなく、世界との公約実現、道理に立った公共事業の在り方を考えるべきだと指摘しました。

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21日、自民党の代表質問。原発事故は天災と。首都圏の電力供給地としての誇りを強調し、被災地、避難者問題には殆ど触れず。

  今日から代表質問が始まり、自民党幹事長の吉田栄光議員が質問しました。冒頭で双葉地方が首都圏の電力供給地として果たしてきた役割に誇りを持っていると述べ、原発政治に翻弄され、挙句の果てには故郷を奪われた住民の怒りと苦しみには全く触れられません。

原発事故は天災とはいえ」と事故の性格も自然災害に一くくり。国会事故調でさえ人災と指摘、知事も2012年12月議会で人災というべきものと答えているのに、天災だから仕方がないから諦めよというに等しい言い分には、驚きとともに呆れます。