宮本しづえのかけ歩き

あかるくあたたかい県政へ

自民党復興加速化本部が第7次提言とりまとめ、トリチウム汚染水早期処理、双葉、大熊町の帰還困難区域を除く避難解除を求める

 自民党の復興加速化本部は、第7次提言案を取りまとめ今月中にも政府に提出するとしています。提言案の中では、除去できないトリチウムを含んだ汚染水の早期処理を求めています。漁業関係者等から批判が大きいトリチウム汚染水の処理については、規制委員会が海洋放出の決断を東電に迫っており、自民党も同じ立場で先送りするなと迫るらしい。県漁連はトリチウム汚染水を海洋放出すれば、風評被害の拡大は避けられず、ようやく試験操業の魚種が増えて漁獲高も増えつつあった福島県の魚業に重大な影響が出ることは必至と見られ、安易な海洋放出は認められません。 政府は自民党の提言案を踏まえ、トリチウム汚染水処分の方針を固めたと伝えられ、近く住民説明会を開く計画です。

 帰還困難区域を除く避難区域でまだ避難解除されなかった大熊町双葉町について、遅くても2019年度末までに解除するよう求めています。これまで避難解除された地域の帰還率が2割弱に留まっている事から、解除するなら戻れる条件整備を本格的に取り組ませなければなれません。

15日、マルクスとエンゲルスの映画鑑賞。

 15日福島フォーラムでマルクスエンゲルスの映画を鑑賞。19日までなので急がなくちゃとこの日に。会場には見慣れた顔ぶれが沢山。南相馬市から集団できたという一行も、映画館が無いから1日がかりで来たと言います。

 映画は、マルクスエンゲルスが出会うところから描かれています。大企業の息子エンゲルスが、マルクスの論文に感銘し共同作業に取り組みます。マルクスの妻イエニーも両家の娘ですが、マルクスを愛し闘いの中で愛を深めていく様子が描かれていて、女性の生き方としても好感を持ちました。

 当時の社会世相はエンゲルスの著書「イギリスにおける労働者階級の状態」に書かれたように、労働者の生活はひどく焚き木を買うお金もなく山の焚き木を拾う人々を山も所有する資本家が追い払う場面が出てきます。マルクスはこうした労働者の生活を根本から変えるためには、生産関係を変えなければならないと説き、エンゲルスとともに共産党宣言を書き上げます。生産関係と階級闘争を捉えきれない当時の指導者との思想闘争も確執も描かれていますが、文書で見るのと映像で見るのとはずいぶん違った印象になるものだと思いました。日々の闘いの中で理論構築し発展させられていく様子は頼もしく感じました。

 

14日、県革新懇総会、鈴木浩福大名誉教授が講演。猛暑の中で笹谷のつどいと配達集金ご苦労さん会。

 14日、県革新懇総会が開かれました。1年間の活動を総括と方針の提起があり、各分野から報告も行われ、私からは6月県議会の県政報告を行いました。記念講演したのは鈴木浩福大名誉教授。2011年の大震災と原発事故当初、福島県の復興ビジョン策定委員会の座長を務められ、原発に依存しない社会をめざすことを明確にした復興ビジョンを作る上で大きな役割を発揮。その後の県政が復興ビジョンで掲げたスローガン通りに進められているのかとの問題意識で講演。私は残念ながら講演は聞けませんでしたが、レジメを見ると福島はじめ被災地の復興が県民、人間の復興になっていないこと、むしろ惨事に便乗して大企業が公共事業等で儲けをむさぼる姿になっていることは、軌道修正されるべきことだと指摘していることは大変重要だと感じました。

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写真は挨拶する佐藤政男県革新懇代表委員

 途中から抜け出して笹谷後援会のつどいに参加し県政報告。クーラーのない集会所でみなさん汗まみれの中でのつどいとなりました。参加した皆さんからは県政の実態が分かったが、国会と県議会では政党の態度が違うのは分かりにくいがなぜなのか等の質問も寄せられました。県政与党になると知事が言わないことは与党会派も言いにくい、柏崎刈羽原発再稼働に反対しないのは象徴的だと話しました。政党としての一貫性はどのように発揮されるのか、国民に対する政党の責任が問われることは間違いありません。原発再稼働も電力大企業の利益優先政治の結果、大企業言いなりの政治を正す方針を掲げるのが共産党の綱領だと紹介しました。

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