宮本しづえのかけ歩き

あかるくあたたかい県政へ

内堀知事が選挙公約を発表。県民に向けていう言葉は「ありがとう」?

 4日、内堀知事が選挙公約を発表しました。真っ先に書かれているのは「ありがとう」の言葉。確か前回の選挙も同じだったような気がする。誰に対してありがとうなのでしょう。

 大震災と原発事故から7年半、事故前の平穏な暮らしが突然奪われた悔しさ、苦しさは、消えるどころか益々増幅されているのではないでしょうか。その県民に向かってありがとうと思えとでも言いたいのか。自分が好きな言葉を述べるのは勝手です。しかし、今県民が置かれている厳しい状況に対してありがとうはないのでは。

 2日の総括質問で、県民の気持ちをどう受け止めているのか質問したばかりなのに、言葉に表せない苦しみを負ったとの答弁は口先だけということか。

3日、9月定例会閉会。阿部県議が討論。憲法9条改憲反対の意見書またも否決に。

 3日、9月定例会が閉会。本会議では阿部県議が討論に立ち、石炭火発増設による石炭輸入量増加に対応するためのに小名浜東港地区への財政投入に反対、トリチウム汚染水の海洋放出については、トリチウムだけでなく他の放射性物質も基準値を超えて残留しており、汚染水の前提が崩れたと指摘。振出しに戻って県民が納得する対策を講ずべきと述べました。

 憲法9条改悪反対の意見書は、共産、立憲、社民が賛成、他の反対で否決に。所得税法56条の廃止は共産党のみ賛成、種子法復活は共産党と県民連合が賛成しましたがいずれも反対多数で否決に。知事選挙を前に、原発関連の意見書案は継続扱いとなり、態度表明を避けました。

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2日、総括審査会質問。避難者、被災者に寄り添った復興政策を。県民の苦難、聴かれれば答えるが自らは語らないのは、安倍政権に追随する姿勢だと批判

 2日、総括審査会を質問を行いました。最初に知事に対し、議会冒頭の演説で避難者や被災県民の苦しみにも触れなかったことを指摘し、被災県民の苦しみに対する知事の認識を質すと、言葉に言い尽くせないほどの苦難を抱えていると思っていると答弁。それ程に大変だと感じているなら、なぜ最初から言わないのか、ここに安倍政権に追随する知事の姿勢があると指摘し、福島の被害をありのままに発信すべきと求めました。

 来年3月で仮設借り上げ住宅が打ち切られる南相馬市、川俣町、川内村飯舘村葛尾村の避難者について、意向調査の進捗状況を質しました。1246人の調査対象のうち半数以上がまだ決まっていないと回答、飯舘村は15.9%しか戻っていない現状からも打ち切りすべきではなく、個別事情を踏まえて延長すべきと求めましたが、県の方針は変わりません。

 避難地域復興の原動力と位置付けるイノベーション・コースト構想について、帰還できない避難者は置き去りにされている。人口流入の見込みを質しても明確な答えはなく、楢葉町に開設した廃炉研究施設であるモックアップ施設の職員数は50人と答弁。現在のところこれしかありません。すぐには帰還できない住民も復興の担い手となる復興政策作りを求めました。

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