宮本しづえのかけ歩き

あかるくあたたかい県政へ

浪江町仮設絨毯で2か所目の議会報告会、もっと早く来てほしかったとお叱りもいただきました

 福島市内の宮代地区に避難している浪江町仮設住宅自治会長さんから、自分達の所でも議会報告会を開いてほしいとのご要望があり、今日開催し馬場績町議とともに報告を行いました。ここには40人を超す皆さんが参加。普段はこんなに人は集まらないのだそうですが、とに角情報がこないので皆さん聞きたいのだろうとのことでした。

 始まる冒頭から、自治会長さんからここには殆ど情報が来ない、町長も1回来ただけだ、共産党も若い人をよこすだけでなく上の人が現地に来て意見、要望を聞いてほしかったとお叱りもいただきました。おっしゃられる通りですとこちらもお詫びから始まる報告会になりましたが、遠慮せずにどんどんお伺いすればよかったと反省することしきりです。

 懇談では、町や議会が今何をしようとしているのかが見えない、賠償も暮しがあるから納得しなくても合意するしかないのが実情でもっと町として支援して欲しいなど、沢山の意見や要望が出されました。一つ一つ伺いながら、いかに適切な情報が届いていないかを痛感させられます。

 仮設住宅の要望も出されましたし、借り上げ住宅の住み替えが1回しか認められない問題も具体的事例で支援の要望がありました。いずれももっともな要望です。実現のために努力しますと約束。

 この仮説は、176戸ありますが、入居しているのは56戸のみ暮らしている。立地条件が悪く不便だと言うのがその理由のようです。自治会では空き住宅の有効利用を県と町に提案し了承してもらったとのこと。狭い仮設で2人3人で暮している世帯を分離しゆったりと住めるようにする。更に物置としても活用できるようにすることで、不便な仮設の条件を逆手にとって暮らしやすい仮設づくりを進めたいと話していました。これは面白い提案。ただ空家にしておけば防犯上も良くないので有効にり活用してもらった方がずっといい。さすが自治会ののみなさんの知恵は素晴らしい。

 これから入る住宅にはエアコンが無いので県に早く入れてもらえるようにして欲しいとの要望もいただきました。

帰り際に一人の方が話を聞いてほしいと言われ、お話されたのは、中間処理施設をめぐる問題でした。国は避難者の気持ちなど全く考えずに警戒区域で線量の高い地域に中間処理施設を作らせてくれと言ってる。一回たりとも福島県外に作ることを議論したことがあるのか。自分達ばかりが迷惑施設で我慢させられているのはどうにも気持ちが収まらないということでした。線量の高い所に作るしかないことは理屈では分かっているが、感情が受け入れられないのだと言います。

 国や東電がそもそも今回の原発事故について、避難者の皆さんに心からのお詫びをしていないこと、原発の再稼働など電力会社寄りの事ばかりが報道される中では、避難者が怒りたい気持ちはよくわかりますと答えましたが、もっと避難者に寄り添う姿勢が政治に求められていると感じました。

P1010232

P1010239