宮本しづえのかけ歩き

あかるくあたたかい県政へ

コメの全袋検査器械を決定したのは、JA安達中心の協議会だけ、下水道汚泥処理も苦戦が続いています

 25日、県北振興局の県北地区議員に対する重点事業の説明会がありました。この中で、コメの全袋検査の取り組み状況を聞いたところ、検査機器を決めたのは、全県では半分と言われているものの、県北では安達地方に留まっており、福島市、伊達は未定であることが分かりました。

 その安達地方も、器械を置く場所、検査要員確保などはまだ決まっていないようで、態勢を整えるにはまだまだ難関が沢山待っていそうです。場所の確保や、運搬費用は賠償で対応するという県の方針が、障害になっているのではないかと聞きましたが、実は、賠償の範囲についての認識、誰が賠償請求するのかについての捉え方に相当の違いがあることも明らかになりました。

 肝心なことが、出先に十分伝えられていないのではないかという感触を持ちました。現場に最も近い出先にしっかりと情報を伝え、要望も掴みながら、必要な対策を講じる、当たり前の取り組みを重視する必要があります。

 下水道汚泥の処理を巡っても、大変な状態が続いています。国見の終末処理場には、52張りのテントに1万6000トンの汚泥が積まれ、放射線量は、250ないし400ベクレルと高くはないものの、持って行き場がないため、周辺の住民からは早期搬出とと悪臭対策を求める要望が益々強まっています。

 堀川町にある福島市の終末処理場内の汚泥は、乾燥施設を設置して減容化する計画とのこと。

 国見町は、処理場建設の際に中間処理はしないこと、最終埋め立ても行わないことを約束していたため、減容化し、悪臭を除く新たな施設建設が困難な状況は、現在も変わっていないとのことです。