宮本しづえのかけ歩き

あかるくあたたかい県政へ

土木常任委員会が国見町の下水道浄化センター視察、仮設住宅の皆さんと懇談

 下水道汚泥の持って行き場がなく、場内に保管されている国見町の下水道浄化センターを現地視察。既にテントは52張りに増えました。

 去年見に行った時と比較すると、悪臭対策が取られているので、近くまで行っても鼻をつまむほどではなくなっていました。

 しかし、周辺住民からは、とに角早く運び出してほしいとの要望が強く、敷地内で減容化し悪臭も除去する施設を作ろうにも合意が得られない状況のまま推移しているのが現状で、問題解決の見通しは立ちません。会津ダストセンターへの搬入に向けた、地域での協定締結の動きがあり、そこに希望をつなぎたいとしています。

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写真上は、赤い囲みが敷地内のテントの位置、下は、悪臭を外に出さないための装置で、中の臭い指数は380に対して、外は5まで減っていました。

 国見町に避難している、飯舘村の仮設入居者の皆さんとも懇談、佐藤力国見町長も同席しました。皆さんからは、隣の音が聞こえる、布団干し場がない、夏にアメシロが発生するので消毒してほしい、部屋から外に出る掃出し口がないために解放感がない、火災時には年寄りは窓から避難できないなどの声が出されました。同席した県の仮設担当者も要望をしっかり聞いていました。

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仮設住宅で、避難者から要望を聞く、下は、仮設入り口で県から説明を聞く。中央は佐藤力国見町

 帰り際に、帰る見通しはどうですかと、一人の方に尋ねたところ、避難指示解除地域に入るようだが、実際にはもっと線量が高く、帰るのは難しいと思っているとのことで、帰宅の展望はなかなか見えてきそうもありません。