宮本しづえのかけ歩き

あかるくあたたかい県政へ

笠井亮衆議院議員が警戒区域が解除された南相馬市小高区を視察

 笠井亮衆議院議員が、今日の午前中、南相馬市議の渡部寛一さんの案内で、小高区の視察に訪れ同行しました。先月調査に行った時よりも、町中に少しは人がいて、地震で壊れた家の片づけ作業が行われていましたが、人が住んでいない状況は変わっておらず、ここに本当に戻ってこれるのか不安になる気持ちが良く分かります。

 海岸沿いの干拓地の水田は、かなり水が引けていて、道路のガードレールが全部見える状態です。水田の小型排水ポンプがフル稼働でしたが、大容量のポンプ小屋は被災したまま復旧していません。水田の作付をあきらめる農家もいるため、国は農地として利用しないのなら、農政予算でのポンプ復旧は困難だとして、ポンプ小屋の復旧をどこがやるのか、今もって決まらないとのことです。農業再建したいという人がいるのだから、早く復旧事業に取り掛かるべきなのです。20120710_093338
小高町内視察していたら、寛一さんのお知り合いの方がいて対話

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排水ポンプがフル稼働している干拓地を視察、左手奥のポンプ所は壊れたまま復旧の見通しがつかない

 南相馬市の皆さんが、共産党の事務所に待機していて、懇談することができました。今日はお休みのはずの渡部チイ子さんも同席してくれました。30キロで線引きされたことが、国保税の減免や、賠償に新たな分断を持ち込んでいること、介護、医療施設が圧倒的に不足していて、介護が必要な親がいる世帯は、戻ってこようにも利用できる施設がないために、戻れない問題が起きていること、施設職員が不足のために、開設した施設でも、フル稼働できずにいることなど、沢山の問題や要望が出されました。

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南相馬市の皆さんと懇談、右奥の有坂さん、中央が笠井議員と

 途中の飯舘村では、宅地の除染が何軒かで行われていました。汚染土は、宅地の隅に地上仮置きされています。周辺が山に囲まれた地域で、宅地の除染がどの程度効果が出るのか分かりません。

 笠井さんには、除染の促進のために、昨日の県や福島市との懇談に基づき、除染の方法について、国は現場に判断を任せてほしい、いちいち国と協議しないと財政負担が決まらない現状は早く何とかしてほしいとの要望を伝えました。

 12日に、テレビ放映される国会質問があるとのこと、福島県民の生の声をぶつけて頑張ってくれることと期待しています。