宮本しづえのかけ歩き

あかるくあたたかい県政へ

1月末の全県除染実施状況が示され、住宅除染の到達は、12796戸、福島市内で3901戸

 全県の除染事業の進捗状況が報告されました。住宅除染は、12796戸、福島市内は3901戸となりました。先日福島市から報告された5075戸は実施中も含めた戸数です。

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 記事の見出しは、15.9%完了ですが、これはあくまで今年度計画に対する実施率で、全体計画の完了率ではありません。全体計画がいくらなのかすら明らかになっていないのです。
県内の主要な市では、郡山で347戸、いわき市で12戸と、到達は市によって相当の格差が生じています。今のような取り組みの現状では、帰りたくても帰れないと思われても仕方がありません。

 福島市が仮置き場が決まらないままに除染を始め、個人の宅地内に現地仮置きしていることについて、他の自治体からは疑問の声も聞かれます。しかし仮置き場設置の初期の方針が適切でなかったために時間だけが経過したことを考慮すると、少しでも被ばく線量を減らす対策として当然のやり方だったと思っています。最も進んだ福島市でも課題は山積。質問で少しでも前進させられればと思っています。

 現在コープ奈良がJA新ふくしまに支援に入って、農地一筆ごとの土壌線量調査を行っていますが、ホットスポットがかなりあって、汚染は深刻だとも言われています。

 一日も早い除染の促進が求められるところですが、遅々として進まないのが現状。これで放射能の被害はないとして賠償打ち切るのはひどすぎます。