宮本しづえのかけ歩き

あかるくあたたかい県政へ

福島県平和委員会が軍事、防衛問題で学習会 北朝鮮、中国の危険をあおるのではなく、平和憲法に基づく外交努力こそと強調

 7日、福島県平和委員会主催で、軍事、防衛問題研究の第一人者、明治大学教授の山田朗先生を講師に学習会が開かれました。日本と世界の軍備がどうなっているのか、軍事的緊張を煽る報道が強まる下で、実際の各国の軍事力の現状分析など、大変興味深い内容でした。

 北朝鮮の軍事挑発が強まっているが、即戦力として使えるものは極めて少ない。それだけに核開発に傾斜している危険な現状も報告されました。

 日本の軍事費は、2011年現在世界第6位で、30年来10位以下になったことがなく、米ソ冷戦期の1983年8位が、終結したのちも、軍事費は増え続け、1995年から2003年まで世界第2位を維持したことは、ドイツ、フランスなどと比較しても異常だと指摘。

 最近の軍事費の使途内容が、艦船で大規模化しており、専守防衛とは言えず、先制攻撃用と見られても仕方がない状況が拡大しているが、政府は批判の国民世論がどこまで広がるのかを見ていると、国民監視の重要性を強調しました。

 強大な軍事力を持つ国が、アジアに集中しているだけに、日本の対応が大事。北朝鮮を刺激すれば、一国にとどまらずアジア全体に緊張が拡大する危険があることを指摘した先生は、平和憲法を持つ日本が、外交努力を尽くしアジアの平和を守る役割を果たすべきだと強調しました。

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