宮本しづえのかけ歩き

あかるくあたたかい県政へ

商労文教常任委員会であぶくま養護学校と広野町に設置予定の中高一貫校予定地を視察。医療生協労組旗開きで懐かしい歌声で盛り上がりました。

 24日、常任委員会としてあぶくま養護学校中高一貫校設置予定の広野中学校を視察しました。

 あぶくま養護学校は、3年前に増設されたばかりですが来年度では20教室が不足する状態。通常クラスの定員は、小中で6人、高校は8人、重複障がい児は3人となっており、主に重複障がい児クラスは教室に間仕切りをつけて1つの教室を2クラスで使用しています。現場では要求がなかなか通らないいら立ちがあるように感じてきました。

 県は、廃校となった学校等を利用して分校を作る計画ですが、具体的にはまだ見通しは立っていません。少子化で子どもの人数は減少していますが、障がい児の人数はこれからも増加し続けると予測されています。

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 福島の復興が叫ばれているとき、子どもたち、とりわけ障がいを持つ子供たちにも温かい配慮が求められています。私は、増設の際になぜ十分な教室を作らなかったのかと質問しましたが、4階建てになるからとのことで、まともな理由とは思えず、新たな学校建設が必要ではないかと提起しました。

 使わなくなった廃校の跡地利用などでお茶を濁すのではなく、児童数の増加と通学距離の適正化を噛み合わせた特別支援教育施設の整備を図るべきです。

 午後は、広野町に設置予定の中高一貫校の場所となる広野中学校などの施設を視察。中学生は現在41人が通学していますが、小学校に移ってもらい、空いたところを高校として利用する計画です。校長先生に子どもたちが母校がなくなることをどう思っているのか聴くと、まだ子供たちにはきちんと話していないということなので、むしろそのことに驚きました。

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 マスコミからは新しい高校のことが流されるのに、当事者である子どもたちがのけ者にされているとしたら本末転倒、早く計画は計画として伝えるべきだと思いました。

 夜伺った医療生協労組旗開きは、毎年50人近く集まる賑やかな集会です。県政報告をしながら参加、懐かしい歌声もたくさんあり大いに盛り上がりました。今年定年を迎える人に記念品が贈られました。同じ年代の人たちが元いた職場を去っていくのは寂しい限りです。

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