宮本しづえのかけ歩き

あかるくあたたかい県政へ

3日から5日まで商労文教常任委員会県内視察。

 県議会常任委員会の県内視察で、会津いわき市に行きました。北塩原村では、廃校となった小学校の体育館を使ったチョウザメの飼育に取り組む企業を視察。小椋村長が説明してくれました。村長には、原発ゼロ署名でご夫婦で署名に応じていただいたことに御礼を述べると、原発はだめです。広島、長崎も同じですと仰っていました。写真の右から2人目が村長です。

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 喜多方市では、ふれあい通りのまちづくりについて調査、3つの商工会会長さんが取り組みを説明。都市計画道路を見直し、道路の拡幅ではなく、買い物しやすい通りにするため歩道を広げ、街並みを蔵の街にふさわしく地区協定を作り一体的に取り組んでいること、漢字の神様ともいうべき方が町内におられて、漢字のまちおこしにもなっていることなど、町内にある人材を生かしたまちづくりは見事です。大型店との関係を聞くと、通りの中にあるリオンドール店は、店舗面積を減らして駐車場を拡大し、通りの店の客にも無料で貸すなど、大型店との共存の姿も見えました。商工会長さんは、県の商業まちづくり条例ができて、湯川に出店予定していたジャスコが出れなくなったことで地元が生き残れましたと話していました。

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 普段なら1文字ん万円という高先生に皆で名前を書いていただきました。

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 金山町では、生徒減少対策に町あげて取り組む川口高校を視察。高校生が自分たちのまちの魅力を再発見し広報する活動や、町が町外からの生徒集めるため独自に建設した生徒寮を視察しましたが、県が運営する寮は土、日が閉鎖されるため遠隔地からの生徒は居場所がなくなる問題があったという話に驚きました。寮は住まいなのに、土日は住んではいけないなんてありえない話です。県が遠くの生徒は来るなと言ってるようなもの。本気で学校を存続させようと考えていない証拠。町の意気込みに感服です。何とか町の努力を実らせたいと思いました。

柳津町は斉藤清美術館を視察。町が町おこしにつなげるだけでなく学芸員を配置して調査研究も行っているのには感心しました。ここから見える柳津虚空蔵尊の位置関係が素晴らしい。旅館の窓から見た只見川の朝もやも幻想的でした。これだけでも町おこしになるのでは。

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磐梯町では、幼少中一貫教育の取り組みを視察。特に力を入れている英語教育の学習風景を45分間見せていただきました。小学1年生が英語だけの授業をしかも楽しそうに生き生きと受ける姿に驚きました。英語の読み書きは中学校からに任せて、もっぱら聞く、話すに集中し会話ができる子供を育てたいと村長自らが説明。思い入れが伝わってきました。受験のための英語から、コミュニケーションのための英語教育に転換することは重要です。

いわき市の東洋システムという会社を視察し、社長から説明を受けました。この方は藍綬褒章を受けられた優れた技術革新を行っている世界的に著名な社長です。自社の利益だけでなく、社員を人は財産と位置付け大事にしていることや、社会貢献を常に自覚して活動している姿には感銘を受けました。日本の一流企業と同時開発したマックス300キロの時速で走れる車が展示してありました。この車に子どもたちを乗せて夢を諦めないことを伝えたい、被災した子供たちの力になりたいと熱く語る姿には一同感動でした。福島にこんな企業があることを誇りに思うと同時に、日本が世界の先端を走る電池業界の研究を県としても応援してほしいとの要請に行政はしっかり答えるべきだと感じました。

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 双葉郡内の3高校が明星大学 を借りているサテライト校を視察、3人の校長が説明。双葉高校は450人超えていたのが1割に、富岡高校は静岡にもサテライトを置くなどして半分の生徒数に、双葉翔陽も300人を超えていた生徒数が75人に減少しています。新たな中高一貫校の骨格が県から示されたので、この内容で子どもたちの要望が叶うのかが心配だと感想を聞くと、普通化し総合学科があり選択できるので容器夕にはマッチすると思うと述べていました。但し、全国から募集して果たして原発に近い広野町に来てくれるのかは未知数だとも話しています。

 まず、双葉の子どもたちが安心して学べる学校になってほしいと願っています。