宮本しづえのかけ歩き

あかるくあたたかい県政へ

東電が収束作業について説明にきました

 5月末に東電が定例の説明に来た際に、質問していたことで改めて今日技術的なことが分かる林さんが説明にきました。

 1から3号機の使用済み核燃料の取り出しはどうするかの見通しでは、4号機の次に3号機の燃料プールにある使用済み燃料の取り出しに入りたいとしていますが、現在免震重要棟からの遠隔操作で燃料プールのがれき撤去作業中。これから燃料取出し用カバーを取り付けるのに1年半かかり、実際の取り出し作業は2年程度はかかるとのこと。これだけでも大変な時間と労力がかかります。建屋内に入れない状態での作業なので、4号機の取り出し作業とは比較にならない困難があります。溶け出してしまった燃料デブリの取り出し方法を今年度中に検討したいとしています。

 凍土壁工事が始まりましたが、7年で使用は終了する見込みとの説明ですが、そもそもまともに機能できるのか分かりません。

 地下水くみ上げについては、12本の井戸から1000t汲み上げても、建屋内に流入する量は100t程度しか減らせないと言います。12番目の井戸から1700ベクレルトリチウムが検出されていることについて、漁協や県の監視協議会への説明でも、1500ベクレルの基準を超えたら汲み上げしないとはなっていないと説明し、全部混ぜ合わせて海に放出するので、12本の井戸はそのまま汲み上げしたいと思っていると述べています。混ぜたら薄まるという理屈で、15000ベクレルでも1500ベクレルの放出基準にはならないとの独自の計算を行っていることも分かりました。

ALPSでこれまでに処理した汚染水の総量は9万トン、処理後のトリチウムの濃度は50万ベクレルあるそうで、これをどうするか、今年国と東電でタスクフォースで検討されることになっているとの説明です。