宮本しづえのかけ歩き

あかるくあたたかい県政へ

福島市役所の除染情報コーナーでこれからの除染予定地の地図をカメラに収めました。午前中は、生業裁判を傍聴。国と東電の代理人の尋問は原発事故の影響を小さく見せたいための理屈としか言いようがない

 今年から福島市が実施する除染地域は、全住民対象の説明会は開かない方針だというので、市役所玄関の除染予定地図を見に行きました。茶色の部分の信夫、吾妻、飯坂地区など大所がこれからの予定です。今まで待たされた市民に丁寧な説明を行うことは、市の大事な責任ではないでしょうか。

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 午前中、生業裁判を傍聴しました。福島県の避難地域9市町村の子育て世代のうつ病の危険度を図るK6法による調査で、30点満点で9点以上が18パーセントを占めた結果をどう見るかの議論が行われました。東電の代理弁護士は、韓国のテグ市の母親の調査結果を引き合いに出して、ここでは19%あったとして、福島の母親が特別に危険にさらされているわけではないと強調したかったらしいが、全国的な調査結果に照らして明らかに以上の割合が高いことは明らかであり、他国の特定の都市と比較しようとすること自体、為にする議論と言わなければなりません。

 子どもが外遊びできなくなったことも、原発事故さえなければそもそも問題にすらならなかった筈です。どんなに影響を小さく見せようとしても覆い隠せないのが福島の子どもと母親の現実なのです。

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写真はあぶくま法律事務所前で裁判所に向かう仲間とともに。