宮本しづえのかけ歩き

あかるくあたたかい県政へ

国保事業の国の低所得者対策交付金の問い合わせが県内議員から寄せられています。福島市は国保税滞納者の違法な年金差し押さえが150件も

 国は国保税が余りに高いとの批判を受け、広域化とひきかえに全国で1700億円の低所得者対策交付金を予算化しました。1世帯平均で5千円に相当、県内でもこれも財源にして国保税引き下げる自治体がいくつかありますが、福島市は今年度は引き下げしない方針です。市は2億円が交付される見込み、前年度繰越金も使えば共産党市議団が提案した1世帯1万円の引き下げは、やる気さえあればいとも簡単にできること。市民のくらしを思いやれない市の姿勢こそが問題なのです。

 市議会の質疑の中で、国保税の滞納者への差し押さえが急増。偶数月の15日の差し押さえが150件あることを認めたとのこと。去年市議団に同じ問い合わせを依頼したところ市は3件と答えたため、県議会の私の質問でもそのことを紹介しましたが、実態はそんなものではなかったことをようやく市が明らかにしたということです。

 65歳以上の世帯の場合は、国保税は原則年金天引きなので滞納は殆ど起きません。年金額が18万、月1万5千円以下の場合は天引きされないので納付書で納めます。その年金まで差し押さえるとしたら、これほどの無情はありません。

 国から低所得対策として來るお金は使わず差し押さえは乱発する、大型施設にはどんどんお金を使うこんな異常な姿勢を正すのが今度の市議選の大事な争点の一つです。