宮本しづえのかけ歩き

あかるくあたたかい県政へ

5日6日と県議会全員協議会。5日は東電を招致しての質疑に長谷部議員が立ちました。東電社長、第二原発廃炉明言せず

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 共産党が要求していた国と東電をよんでの質疑がようやく実現し、5、6日の2日間開かれます。今日は東電の広瀬社長はじめ石崎復興本社社長などが出席し質疑が行われました。共産党からは長谷部県議が質問に立ち、第二原発廃炉津波対策を怠った加害責任、賠償問題で東電の姿勢を質しました。

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 第二原発廃炉については自民党はじめ民主党、ネットなど他の会派も明言するよう求めましたが、現時点では未定を繰り返しました。廃炉決定よりも第一原発の事故収束の方が重要だと開き直りました。長谷部議員の質問には、国策民営でやってきた経過も考慮しなければならないとも述べ、国のエネルギー政策への配慮も必要との考えを示しました。廃炉を明言しない態度に議場からも怒りのヤジが飛び交い改めてオール福島の要求を突き付けた形となりました。自民党の質問は今日は言えないとしてもなどと先延ばしを容認する姿勢で。

 賠償は、2年間で損害が無くなるよう努力しなければならないとの発言を繰り返し、そのうえで損害があるようなら賠償は続けると述べ、その際の相当因果関係の証明の必要性について、これまでは被害を想定して類型化してきたが、これからは個別に因果関係を判断するとして、証明する資料の提供を求めることを明言しました。これが賠償の打ち切り方針だとの立場で質問したのは共産党だけで、損害が継続すれば賠償も続けるとの答弁で他の会派は納得してしまいました。