宮本しづえのかけ歩き

あかるくあたたかい県政へ

2015年度の県政指標、一人当たり財政規模は全国一位の98万8千円。県内総生産額は7兆1746億円。一人当たり総労働時間も日本一。県の老人福祉費は全国17位、一人当たり9万7700円、敬老祝い金を削減する福島市は県内市町村平均の11万4452円を1万6800円も下回る9万7633円。ごみ排出量県内1位の福島市、有料化よりも分別とリサイクルの促進こそ

福島県の指標一覧が届きました。復興関連事業で県の財政規模が膨らんだため、一人当たりの財政規模は全国一位に。県内のGDPも震災前の2010年が6兆9393億円でしたが、2011年に6兆2800億円と落ち込みましたが、2015年には7兆1746円まで回復しています。

 復興関連で県民の月総労働時間も伸びており、全国平均144.5時間に対して、福島県は157.3時間と月13時間も長くなっています。しかし、低賃金構造により1世帯当たりの年間収入は全国27位。

一方、生活習慣病による人口10万人当たりの死亡者数は全国8位で701人、全国平均は562人なので1.25倍の高さ。健康の悪化が心配です。

 この間敬老祝い金廃止など高齢者を切り捨てる福島市の老人福祉費は、2014年度では高齢者一人当たりで全県平均を1万6800円も下回る9万7633円、10万円を割っているのは福島市白河市、新地町の3市町だけです。

 一般家庭ごみの有料化を検討する福島市ですが、一人一日当たりのごみ排出量が2014年度で1310gと最も多い自治体であることは事実。しかし、これをゴミの有料化で打開しようとするのは姑息ではないでしょうか。市民参加による分別、再利用の促進と地道な取り組みこそ必要です。