宮本しづえのかけ歩き

あかるくあたたかい県政へ

9日から11日まで、人口問題対策特別委員会視察で島根、練馬区、埼玉県へ

 9日から3日間、特別委員会の視察で島根県、東京、埼玉県へ。印象深かったのは埼玉県和光市の和光版ネウボラの取り組み。妊娠から出産子育てまで切れ目のない支援体制構築のため、これまでの行政の縦割りを取り払い横の連携体制を作り上げ、包括的、継続的につなぐケアシステムを構築していることでした。担当部長の熱い思いが伝わってくる説明には、視察団も納得と感動でした。これまでの子育て支援と言えば、お母さん教室など集団指導が中心だったものを、個々が抱える問題や不安はみんな違うし固有の課題があるという前提に立ち、個々人の問題に専門集団が共通の問題意識を持って課題解決のために連携し合えるかを考えた組織づくりを行っている事には共感と感動を覚えました。

 国も子育てについても、高齢者対策と同様に地域包括支援センターの設置を求めています。和光市では高齢者のための地域包括支援センターに併設して子どものためのセンターを設置し、トータル的に一人の子ども、世帯を丸ごと評価し必要な支援を行う仕組みは、現場の実態をよく知り尽くしているからこそできた仕組みではないかと思います。一般的な指導で支援が終わってしまう場合が少なくない中で、複雑化する社会構造を踏まえ、個別的に適切な支援が行われているのは正に全国のモデルになりうるものです。子育て支援を形だけにせず、魂を吹き込むことの重要性を認識しました。写真は和光市の担当部長さん中央と一緒に

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 埼玉県では、女性が働きやすい環境づくりのため、ウーマノミクス課を立ち上げ条件を満たした企業の認定を行い推進しています。企業の取り組みも重要ですが、待機児童解消など行政が取り組むべき課題はその前提をなすものとして重要だと思いました。

 練馬区では、この間の5年間だけでも4600人分の認可保育園を増設、2016年度だけでも1000名の保育児受け入れ増を目指し取り組みんでいました。特に待機児が多い0から2歳を認可保育所で受け入れ、3歳以降を受け入れるため認定保育園の練馬版の練馬こども園を設定して幼稚園での預かり保育を推進しています。人口減少に歯止めをかけ安心して子供を産み育てられる環境作りこそ重要だと感じます。