宮本しづえのかけ歩き

あかるくあたたかい県政へ

14日、県の都市計画審議会、双葉町復興計画に基づく都市計画道路の審議。

 14日、県の都計審が開かれ、双葉町の復興拠点の中に14メートルの都市計画道路整備について審議。復興に向けたシンボル的道路を作り帰還を促す目的があるようです。町の復興計画策定に当たり、帰還人口をどの程度に見込んだのかを質すと10年後までに2000から3000人の帰還人口と、外からの流入人口で新たな街をつくる計画とのこと。除染の実施状況は、拠点約40haと道路の除染を実施、今年の3月から4月の放射線量は、海側では0.1から0.18μシーベルトと低いが、西に入った道路上では6.12μシーベルトとのこと。3年前の同じ道路上では10μシーベルトだったので除染で低減はしていると言います。

 町は働く拠点と住む拠点の二つの復興拠点を考えていますが、駅周辺の住む拠点の空間放射線量は0.4μから3μシーベルトとかなりバラつきがあります。働く年齢の帰還を期待するのなら、まず安心して住める環境づくりが大前提となると指摘し、徹底した除染の実施を求めました。

 また、町がバラバラに復興計画を作るだけでなく、県が広域行政機関として調整役を果たしていくよう求めました。

 会議が終わってから双葉町の職員の皆さんと懇談すると、指摘されたことは町としても考えていて、今日から格上げされた福島環境事務所と先ほども除染について協議してきたばかりだが、国の姿勢は余り変わっていない。これからも町としては引き続き要望すると話しています。お金を出すかどうか、財務省の問題、帰還困難区域の除染は国が肩代わりすることになったため、尚のこと不安だと言います。「一緒になって国と東電に迫る取り組みを進めましょう」と職員を激励しました。