宮本しづえのかけ歩き

あかるくあたたかい県政へ

28日、土木常任委員会。29日は現地調査で飯舘八木沢トンネルとまでい館視察

 28日土木常任委員会。借り上げ住宅に入居していた避難者が、昨年来別の住宅に転居し生活の実態が無いため、退去の手続きを取るよう求めていたが応じなかった2世帯の退去を求める訴えの提起が提案されました。

復航住宅の申し込み資格がなくなっている避難指示解除された地域の避難者で、復興住宅の入居希望があれば申し込みを受け付けるべきと再三求めてきた問題で、県はようやく相双地区といわき市に限定して申し込みを受け付けることになりました。

 郡山市にある県中下水道処理場で、小水力発電の実証設備を行うとして、3億円を投資します。20キロワットの計画なので、1キロワット当たり1500万円の投資となるもので、費用対効果には疑問があると提起しましたが、設備投資費用は全額国が負担するため、県の負担はないという事です。もっと少ない費用で発電できるような設備の開発が求められます。

29日は、飯舘村の八木沢トンネル工事と、道の駅までい館を視察。八木沢トンネルはトンネル内の電気や標識灯の設置工事がこれから行われ、来年の夏には開通の見通し。飯舘村の道の駅までい館は、村が復興のシンボルとして建設を進めてきたものです。村で採れた野菜や花が販売されていますが、量が少なく他から仕入れているとのこと。日用品を扱うのは、道の駅内にあるセブンイレブン。中を覗いてみても肉や魚の生鮮食料は置かれていません。村の職員の話では、移動販売車が川俣から来てくれるので、そこから調達できるとのことです。生活に必要なものが十分手に入らない状況で、帰還をためらうのも理解できます。

 

f:id:m-sizue:20171002133953j:plain

f:id:m-sizue:20171002134024j:plain

f:id:m-sizue:20171002134047j:plain

 

 

 

 10月1日に、飯舘から避難する住民の仮設住宅前で街頭宣伝していたら、聴きに出てくれた人と長話になりました。道の駅や学校が立派になっても、生活できる条件が整備されなければ戻れない。村は復興をはき違えているのではないかと怒りの思いを伺い、村民の復興への思いと行政が進める内容には大きな開きがあると感じます。