宮本しづえのかけ歩き

あかるくあたたかい県政へ

7日、東電福島第一原発視察。

 7日、毎年恒例となった共産党県議団の福島原発視察を行い、今回は群馬避難者訴訟原告の丹治杉江さんや共産党の被災者支援を担当する佐藤大河さんや森谷精さんなど総勢18人が参加。第一原発敷地内はコンクリートで地表を覆うフェーシングが進み、作業服に通常のマスク、手袋、靴下で入れるほどになり視察も楽になりましたが、高線量下で作業する人は全面マスクにタイベックを着る重装備で仕事をする姿も見られます。現在敷地内で働く作業員は4000人、昨年の7000人からは大きく減少しています。

 1から4号機を見渡せる高台から廃炉作業の進捗状況の説明を受けましたが、立ってる地点の放射線量は124μシーベルトあり長居はできません。たまたま1号機の飛散防止材を空中散布する様子を見ることができました。2号機と3号機の間をバスで海側に通過。最大の地点では400μシーベルトと記入されていました。この辺りは殆ど人の姿はなく遠隔操作で作業が行われます。飛散防止剤の散布も免震重要棟での遠隔操作が行われており、その様子をモニターで見せてもらいました。

 メルトダウンした1から3号機の中では最も早く使用済み燃料取り出しが予定されている3号機は、かまぼこ型のカバーが出来上がり間もなく取り出しが行われます。1号機は建屋の上に積もったガレキを撤去しないと中の燃料の様子が分からず、取り出しはその先。2号機も同じで、中の様子を確認するために建屋に穴をあけるための仮設の建屋が作られていました。使用済み核燃料を取り出すだけでも気の遠くなるような作業が必要です。廃炉工程の困難さを改めて認識しました。1時間半程度の構内視察でしたが、受けた被曝線量は20μシーベルト、去年は0表示だったので高台に下りた分は被ばくした格好です。 今回お昼ご飯は新たにつくられた1200人収容の食堂で作業員の皆さんと一緒でした。厳しい作業が続くので、健康管理をしっかりやってほしい。

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食堂でどのメニューも380円の昼食

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1号機の屋根は取り払われ、がれき撤去作業中。手前の排気塔の下は今でも1000μシーベルトを超えています。

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2号機の建屋の壁に穴をあけて中の様子を確認するために、穴あけ作業で放射能の飛散を防止するための建屋が増設されていました。

 

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 3号機は使用済み核燃利用取り出しに向けたかまぼこ型のカバーがほぼ完成し、間もなく取り出し作業が始まります。

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1号機のがれき撤去の際の飛散防止のため飛散防止剤散布を遠隔操作で行っているところ。

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