宮本しづえのかけ歩き

あかるくあたたかい県政へ

22日、福島市消防大会。午後松川事件の講演と映画をみる会。

 22日、福島市の消防大会に出席。始まる前の控室で元福島市消防団長さんと懇談。国の消防会館が建て替えになるらしく、資金の工面が大変とのこと。災害時には真っ先に現場に駆けつけ命がけの救助に当たる常備消防職員よりも自衛隊員の方が人数が多いのはおかしいと思う、1機1千億円もするイージスアショアを2機も配備するお金があるのなら、まず消防にこそお金を使うべき。お金の使い方を変えればいいと話すと驚きながらもその通りだと合点。大会では各表彰が行われました。

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 午後、松川事件発生から来年で70年になるのを受けて、松川記念会は映画と講演のつどい1回目を開催、参加しました。松川事件の冤罪がどのように仕立てられていったか、入り口となった赤間被告の自白の非科学性を実際の現地調査から解明した映画が昨日上映されました。映画だけでは分からない部分は安田弁護士が補足解説をしてくれたので、事件の背景や自白の非合理性がより明確にされとても勉強になりました。

 講演した元被告の阿部市次さんは、94歳とは思えない張りのある声でご自身でまとめてきたメモに基づき講演。冒頭に述べた言葉は「真実は必ず勝つということ」です。阿部さんは講演の中で、誰が真犯人かにふれて、バールの掘られたYの字は日本の国鉄には1本もなく進駐軍に用いられていたことを考えるとその可能性は高いと思うと述べました。安田弁護士は、補足説明の中でこのバールが田んぼの中から発見されたときに、重要な証拠物件なのに洗って提出させたため指紋は全部消されてしまった。わざとそうしたとしか考えられないと言います。冤罪とは必ず齟齬を生むもので、真実は明らかにされるものだとの確信を深めました。同時に、この冤罪を晴らすために13年もの歳月を要したこと国家賠償請求を合わせると21年もの時間を費やさなければならなかった訳ですが、被告たちの人生は取り戻すことはできません。

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