宮本しづえのかけ歩き

あかるくあたたかい県政へ

5から7日と特別委員会視察でいわき、水戸、柏、東京へ。健康づくりは科学的な研究と実践の融合が重要と。

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 5日から7日にかけて健康文化スポーツ振興特別委員会でいわき市水戸市柏市、東京都を視察。健康づくりでは各自治体で様々な工夫と実践があり大変参考になりました。全国に誇れる健康長寿の県づくりを目指す本県の取り組みは、とても先進県といえるものではなかったので、先進地の取り組みにいかに近づくかが今後重要になります。東京都は高齢期の健康長寿に取り組む独自の研究機関をもち、専門的な研究に基づき実践しやすいモデルを開発しています。これまでメタボ健診が主流だった健康対策を、高齢期はフレィル防止に軸足を置き、栄養、運動、社会参加の3つの分野の対策が取られているのが茨城県でも、柏市でも東京でも進んだ自治体の特徴です。茨城県では県の健康プラザが中心となりシルバーリハビリ体操指導士を育成し8千人を突破。感動したのは、指導士さんたちが自主的に東日本大震災の避難所を訪れてリハビリ体操を指導していたことです。県も後になって分かったとのこと。科学的な勉強すれば人に伝え指導する力がわき出ることを見事に証明しています。これこそ本物だと思いました。 

 本県の健康づくりは県民の自主性任せになっていて、本人が頑張ればポイントが付くというもの。これでは全県民に責任を負う行政の姿勢としては極めて不十分と言わざるを得ません。急性心筋梗塞死亡率全国1位、メタボ率3位、健康寿命も下位にある現状を本気で打開しようとする意欲が県政からは感じられず、県民の本気を引き出せていません。健康の自己責任論に立つのではなく、県民健康増進に責任を負う政治の姿勢こそが求められていると感じた視察でした。

 スポーツ振興では、東京都立障がい者スポーツセンターの施設も取り組みも羨ましいほどの内容でした。障がい者福島県に生まれたことが不幸だとならないような支援策が求められます。