宮本しづえのかけ歩き

あかるくあたたかい県政へ

福島市学童クラブの祭り開催。市内のクラブ数は73に。国の基準緩和は危険を拡大する。

 先月25日、福島市の第5回学童まつりが開催され盛況だったとの報告を受け、その資料をいただきました。市内の学童クラブ数は73に増えています。福島市は、学童保育が市町村の事業になっても民節民営型の基本は変わらず、劣悪な環境で放課後の生活を送っているのが実態です。渡利のきりん教室は民間のアパートを借りて運営を続けていましたが、建物の老朽化で立ち退きを求められているため、市の公的施設への入居を求めた結果、来年度にようやく渡利小学校の一角に入れるようになりました。公共施設に入っているのはごく一握りのクラブにすぎません。市は私が市議会議員当時に月4万円を限度に家賃補助を創設したものの、この金額もそのままです。

 国は、学童保育の待機児童が増加していることを理由に、国の従うべき基準を参酌基準に緩和する方針を決めました。支援員は2人以上いなければならないとの基準が緩和されると、1人で子どもたちを見なければならなくなり、安全が確保できなくなることが懸念されると言います。基準を緩めて押し込めばいいと言う安易なやり方は許されません。支援員の処遇が余に悪すぎるから職員が集まらない、これは保育や介護と同じこと。人に係わる仕事に携わる人たちの処遇改善はどの分野でも待ったなしの課題なのです。