宮本しづえのかけ歩き

あかるくあたたかい県政へ

東電がADR和解案を富沢地区のみ受け入れへ。岩渕友参院議員の質問が東電を動かしました。

 東電がADR和解案を拒否し続けてきた問題で、岩渕友参院議員が世耕経済産業大臣に東電を指導するよう求める質問を行い、大臣がその後東電を呼びつけ指導を行っていましたが、ようやく東電が一部の受け入れを決めたと昨日弁護団が記者会見しました。伊達市保原町富成地区のうち、富沢地区の920人について10億円を追加賠償することに。同じ富成のうち高成田地区は、特定避難勧奨地点が含まれていないことを理由に受け入れを拒否したままで、ここでも地域が分断されることになります。

 3100人が集団申し立てした福島市内渡利地区でも、特定避難勧奨地点に指定されるべき地点がありました。当事者がこれを受け入れなかったために指定は見送られましたが、富沢地区と同様の被害があった地域です。東電の理屈を引用すれば、当然渡利地区の和解案も受け入れるべきです。

 和解案受け入れを拒否し続けてきた東電にようやく変化が起きたことは、県民にとっても大きな希望です。諦めないで継続する被害に対して加害責任を果たし賠償せよの県民世論を更に高めることが必要です。