宮本しづえのかけ歩き

あかるくあたたかい県政へ

県が大熊、双葉町に限り仮設住宅の延長を決定。

 県は、5日に開いた復興推進本部会議で、来年3月以降の仮設借り上げ住宅の延長を大熊、双葉両町に限定して認める方針を決定しました。昨年の決定で、大熊、双葉町を除き、帰還困難区域を含めて来年3月で終了としていましたが、今年それを改めて確認したことになります。富岡、浪江は帰還国難区域の面積も大きく対象者も多く抱えていますが、県はバッサリ切り捨てる方針です。終わりを示した方が生活再建しやすいとの理由を述べていますが、これこそ県の勝手な理屈ではないでしょうか。自力再建できる人は既に新たな住まいを確保しており、ここまで残ってきた人たちこそ支援が必要な人たちと見るべきです。

 今年の3月末で打ち切られた人たちは、止む無く新たな住まいを見つけ、または元の住まいに戻りましたが、希望に繋がっているのかは極めて疑問。仕方なく戻ったが、周りに誰もいないので不安でたまらない、との声が聞こえてきます。避難者がいなくなればそれで復興が進んだことにされるのは、あまりにも理不尽です。避難者に寄り添った本当の復興が求められているのです。