宮本しづえのかけ歩き

あかるくあたたかい県政へ

12日から13日にかけての台風19号による被害が全県に大きな爪痕。福島市内でも床上浸水、土砂災害等多数に。14日は市議団とともに現地調査し市と県に申し入れ。15日に県委員会、県議団として県に申し入れ

 12日から本県にも大きな影響が出た台風19号の被害は、県内で現時点で分かるだけで死者25人に上りました。13日、市議団とともに市内の被害状況を調査。濁川が決壊しR115号と旧4号線の交差点付近が広範囲に浸水、住宅が一面浸水しました。濁川は13日中に土嚢で応急対策が取られましたが、被災した住まいの片づけやお掃除は全くこれから。大量に出た災害ゴミの収集を市は個別にやるのかどうかも不明で途方に暮れていました。

 向鎌田では農業用ハウスが浸水、地域の6割に被害があると言います。ある農家は8百合の被害で出荷最中のきゅうりの大半はダメになると肩を落とします。大型ポンプで排水しないと間に合わないが、無くて対応できないとのことで県にも要請しましたが、人家が優先なので対応できないのだとのこと。

 大波では、小国川が氾濫し農地に被害が出たのと、山が崩落して柿木畑が土砂に埋まるなど農地の被害が多数に上りました。市道も一部陥没、自宅に車が入れない状況に。

 永井川では、濁川と平田川の合流地点が溢水、住宅の多くが床上、床下浸水しました。ここも水害の常習地域です。濁川は早期の水害対策の必要性が叫ばれながら、遂に対策が取られずに今回の水害となりました。河川事業にはなかなか予算が付きにくく後回しにされてきたツケが、今回の被害と言えます。

 岡部上条地区は、小春川が溢れて宅地に入りました。内水排除のポンプが夜中に停止、どんどん水が上がってきたと言います。国土交通省は、阿武隈川の堤防を守るために内水排除のポンプを各地で止めたらしく、これが阿武隈川流域地区の被害を大きくしたと思われます。阿武隈川の水害対策としては、須賀川の浜尾遊水地にくわえて遊水地を増やす必要があります。

 飯坂町では小川にかかる医王寺橋の歩道が陥没、小川の堤防も一部崩壊しました。

 地元の渡利地区でも道路側溝の水が飲みきれず宅地に流れ込み床下浸水被害、また小河川に崩落した土砂が流れ込み塞いだために水田や宅地二流入しました。鳥谷下地区は常習地区です。市道の側溝の容量が小さいために溢れるもので、側溝の拡幅が必要です。

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上3枚は渡利地区の被害

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上3枚は濁川の水害

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上2枚は永井川の被害

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14日、福島市への申し入れ

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14日、県への申し入れ

 これらの現地調査を踏まえ、14日は福島市の危機管理室と県北建設事務所、振興局に緊急の申し入れを行いました。

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上2枚県申し入れ

 15日は、共産党県委員会、県議団合同で県の危機管理部に申し入れ。避難所の対応等まずは県民のいのちとくらしを守るための最善の対策を講じるよう求めました。