宮本しづえのかけ歩き

あかるくあたたかい県政へ

26日、福島大学の学生対策について小山教授と懇談。コロナで退学生を出さないため支援に奔走

 26日、夜はコロナ感染症でバイトもなくなっている学生わ支援するために奔走している福大食農学類の小山教授から取り組みの内容を伺い懇談。福大には大学院を含めると4200人の学生がおり、現在ネットで遠隔授業を行っているが、パソコンやWi-Fi環境がない学生が6%約250人いる。この学生支援のため、学内のネットの活用、ノートパソコン30台を貸与するなどの対策を講じている。全国的に通信利用が増大することで、通信インフラへの過重負荷でうまくつながらない事態も起きており、日本のネット環境はまだ整備が遅れていると指摘します。

4200人の学生のうちやく半数が県内出身者、千人が自宅から通学、500人が寮生活、他はアパートで生活。寮費は月8千円だが、アパートを借りると5万円の家賃が平均、学費が月5万円、生活費を加えると月15万円近くかかる。今15万円の仕送りができる世帯は極めて少なく、みんなアルバイトで夜おそくまで働いて学費と生活費を自力で稼いでいるのが実態。そこにコロナの影響が現れバイトが無くなってしまい、食費の捻出さえ厳しい状況に追い込まれてしまった。JAからのコメの提供は有難かった。JAは果樹農家の作業も紹介してくれ、20人が県北の農家で働いている。7月の桃の選果作業にも250人の募集をかけてくれ、福島大学を応援していただいたいるのは、本当にありがたい。農学部の卒業生の8割は大学のある地元に就職する特徴があるとのことです。これからの福島県の農業を担う若者を地元の農家が育成支援している姿は微笑ましく感じます。

 コロナ対策は長期化が避けられず、学生が安心して学べる環境づくりを本格的に考えなければならず、余りにも高い学費の無償化の拡大や軽減を国はしっかりやって欲しい話します。国立大学の補助金は毎年削減され、運営費には余裕がないため、学生支援のためリノベーション基金を立ち上げているが、拠出しているのは教職員や学生ОBとのこと。

コロナで退学生は出さない覚悟で、教職員が一丸となって支援に取り組んでいる。国や県など行政の支援を強化してほしいとの切実な要望が寄せられた懇談でした。

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