宮本しづえのかけ歩き

あかるくあたたかい県政へ

7日、Jヴィレッジの除染と指定廃棄物の経過報告に来るも、事実経過は不明のまま。除去土壌を土地造成工事に使用

 先の生活環境部の審査で指摘していたJビレッジの除染に関わる問題で、生環部と企画部が揃って報告に来ました。①Jビレッジで行われたのは除染ではなく原状回復工事であること、8000ベクレル以下の土壌は既に市町村と地権者の合意のもとに、土地造成工事に再利用されたこと、②8000ベクレルを超える廃棄物が敷地内に存在するが場所は公表しない。安全な場所に保管されていると報告を受けている。東電は国に指定廃棄物の処理申請はまだ行っていない。③東洋経済誌に報道された東電に県が個人情報を漏らしたのではないかとの指摘は、先に他から申し入れもあるので文書で回答したのちに報告したいとのことです。

 国が直轄で除染を行うべき避難指示区域内にあるJヴィレッジの除染を、なぜ除染扱いしなかったのか謎ですが、これはそもそも国の責任放棄です。Jヴィレッジの2年前の県への返還の時点で、8000ベクレル超える指定廃棄物の存在を東電が県に伝えたのか否かも現時点では不明。指定廃棄物と知りながらなぜ東電は処理を放置してきたのか、不明な点は沢山あります。県民への情報公開で県政への信頼回復に努める必要があります。

 重大なのは、原状回復工事の名目で行われた除染で出た除去土壌が、自治体や地権者の了解のもとに土地造成工事に使われていたという事実です。