宮本しづえのかけ歩き

あかるくあたたかい県政へ

20日、双葉町に伝承館がオープン。展示内容や語り部活動を制限する県に早くも注文が。

 県が設置を進めていた東日本大震災原発事故を伝える伝承館が20日双葉町にオープンしました。運営はイノベ推進機構に指定管理を委託、私はイノベ推進機構の指定管理は問題があると指摘してきましたが、オープン当初から早速展示内容や語り部について注文が出ています。原発事故に関する資料が不充分との指摘や、語り部には県が特定の団体を批判することは禁止していることについて批判の記事が掲載されています。何のための伝承館なのか目的が曖昧、県が原発事故とどう向け合うのかそのスタンスが明確でないことの反映です。入場料一人600円も高すぎます。もっと多くの人たちに気軽に入ってもらい、大震災だけではなく原発事故の複合災害に見舞われた本県特有の被害と課題を鮮明にする役割が伝承館にはあり、ふさわしい施設運営が求められます。