宮本しづえのかけ歩き

あかるくあたたかい県政へ

12日、福島県がコロナ感染ステージ3に引き上げへ。酒提供する事業者に1日4万円の協力金 首都圏中心に医療逼迫が深刻化

 県は県内のコロナ感染者の拡大が止まらず、病床使用率も61.6%となったことから、12日、感染のステージを2から3に引き上げ、感染急増としました。 県は、不要不急の外出自粛、15日から2月7日まで酒類を提供する飲食店に夜8時以降の営業自粛を要請し、1日4万円の協力金を支給します。

 福島市の新規感染者数は少し収まりつつありますが、今度は感染者が全:県に広がってきました。1日の新規感染者数が9日には過去最大の46人を記録。コロナによる死者数は30人となり死者数の多さも問題です。12日現在の県内のコロナ感染による入院者者数は285人、即応病床数260床をすでに超えています。宿泊療養施設入所は53人です。県内の感染者総数1253人のうち、福島市内の感染者が390人と31%を占めます。

 首都圏では感染者が入院できずに自宅待機させられたり、救急車の受け入れ先が見つからず4回以上断られた事例が相次ぐなど、医療の逼迫は益々深刻になっています。 福島県内でのこれ以上の医療逼迫を招かないためにも、無症状感染者を早期に発見して隔離、保護する戦略を持つ必要があります。

 18日から開会の通常国会ではコロナ対策特措法の見直しで、罰則規定を盛り込もうとしていますが、国や自治体の指示に従わないことによる感染拡大の危険よりも先に、医療体制の整備、経営難に陥っている医療機関への支援策こそ優先して議論すべきではないでしょうか。