宮本しづえのかけ歩き

あかるくあたたかい県政へ

南相馬市小高区視察し、市長、避難者の皆さんと懇談

 南相馬市議の渡辺寛一さんの案内で、20キロ圏内の警戒区域だった小高区を視察しました。自由な出入りが許されなかったために、地震で壊れた家の修繕もがれきの撤去もできず、1年前のまま放置せざるを得なかった無残な状態でした。家のお掃除に帰ったお宅があったので声をかけると、水が出なくて大変だ、水を運んできたが早く水道を通してほしいと話していました。2メートルもの水に埋まったままの水田が広がっていました。ここで農業を再開するのは簡単ではありません。案内してくれた寛一市議のお宅は無事でしたが、水田の復旧はいつになることか。

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写真上と中は小高町中の様子、下は、海水に埋もれた水田、立っている場所は元々は道路で後ろがガードレール

 桜井市長と久しぶりに会いました。福島県とはずい分風通しが良くなっている模様で、先日も予告なしで知事が来てくれたとのこと。県への要望では、復旧事業費をしっかり確保してほしいとのことでした。大甕産廃処分場設置反対の裁判は勝利して良かったですねと喜びあいました。

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桜井市長と懇談、頑張ってくださいと握手して別れました

 午後の避難者の皆さんとの懇談会には、約20人が参加していただきました。避難区域の見直しには納得できないとの意見が出ました。除染も進まずいつになったら住めるようになるのか、もっとはっきり示してほしいというのが皆さんの要望です。先月23日に伺った時にも同じ要望が出されましたが、帰っていいというならそれなりの条件整備をすべきという声は当然です。

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避難している小高の皆さんと懇談

 帰り際に自分のことで話したいという方がおられお話を伺うと、一緒に住んでいた家族が別に住むことになり一人になったら、狭い方の仮設に移ってもらいたいと言われたが、同じ地域住民で同じ仮設に入れてもらったのに、移ったら孤独になり不安だ、何とかこのままおいてほしいとのことでした。折角大事にしてきたコミュニティをいとも簡単に壊すような行政のやり方は問題です。