宮本しづえのかけ歩き

あかるくあたたかい県政へ

避難指定地域の議員との懇談会、要求を阻む国の姿勢が鮮明に

 23日一日かけて、避難指定自治体の議員との懇談会が開かれました。

 皆さんから一様に出されたのが、国が早く避難区域の見直しを受け入れさせて、賠償を打ち切る方向に向かわせようとしていることへの凄まじい怒りと闘いでした。

 浪江町も、避難区域見直しをまだ受け入れていません。国も東電も受け入れなければ賠償の話し合いには応じられないとの態度を変えておらず、町民は納得できないとの不満が出されています。

 飯館村は、村民の意向を無視して一方的に避難区域の受け入れを決定したことへのごうごうたる批判が出ていると言います。村は、国の方針を受け入れることで国にお金を出させようと言う立場。除染に関わって、国はポンと17憶円のお金をおろしてきたと言います。何のためのお金なのか、村はまともに説明できないとか。そのために、賠償の取り組みも弱まっていて、議会の中から、もう賠償の要求は取り下げようかとの声すら出ている実態も報告されました。

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22日に測った飯館村役場に近い地域の空間線量は4μを超えています 

自治体が勝手に避難区域の見直しをうけいれた南相馬市でも、同じような不満が噴き出しているとのこと。

 川俣町は、国の担当者を議会によんで説明を求めるとト言う取り組みを、系統的に行ってくる中で、農地の除染を川俣方式で認めさせたことを明らかにしました。

 全ての被災県民の要求実現のために、国の線引きを許さず、今こそオール福島の取り組みが必要であることが改めて確認されました。

 双葉地方の議員から、横軸の道路整備を求める要望が出されました。阿武隈高原道路のような高規格道路にするかどうかは別にしても、避難から戻れる条件として、インフラ整備が不可欠だと言います。一律にトラハイダメとはならないことも分かりました。