宮本しづえのかけ歩き

あかるくあたたかい県政へ

30日から8月1日まで土木常任委員会北海道視察

 7月末から3日間、土木委員会の視察で北海道へ。初日は、室蘭で津波被害を受けた相馬港に支援物資を届けながら船が接岸できるように岸壁の役割も果たした防災フロートの派遣にお礼を兼ねて視察しました。現地マスコミも取材に入り、翌日の北海道新聞で紹介されました。灯油やガソリンを入れたドラム缶や日用品等を積んで福島県に届けてくれた防災フロート、日常的にはイベントなどに使われているらしい。でも11億円はやっぱり高い。

P1030215
防災フロートには、ヘリポートもありました

Dsc00039


Dsc00060


 2日目は、有珠山噴火で被災した洞爺湖町の防災施設を視察。驚いたのは、2000年噴火の時に僅か2年で災害公営住宅が完成して、仮設住宅が亡くなったとのこと。なんでそんなに早くできたのかと聞くと、とに角早く作れが町長の指示だったそうで、やる気になるとできるものなんだと感心することしきり。調査事項は集団移転の取り組みだったのですが、個人的に住宅を再建した世帯はごくわずかで、圧倒的に公営住宅入居希望でした。災害公営住宅の家賃は、建て替えの時と同じ傾斜家賃で、5年間かけて通常家賃にしたとのことでした。委員の間では、福島独自のやり方を考えなければならないとの意見が出されました。

P1030219

熱泥流が流れた地区は、上流に砂防ダムが沢山作られ、下流は散策もできる公園に整備されていて、建物が一部そのまま残されています

  3日目は、千歳川水害対策としての遊水地の整備事業を視察。流域に6つの自治体がありそれぞれに遊水地を作る計画を立てて、1150億円かけた遊水地整備事業が行われていました。粘土質の土壌を掘り下げ、その土を堤防に使うため、粘土と砂を混ぜるための大型機械が稼働していました。阿武隈川には須賀川の浜尾遊水地1か所だけです。

P1030227
大型機械で粘土と砂が混ぜられます