宮本しづえのかけ歩き

あかるくあたたかい県政へ

9日、清水後援会とともに避難地域視察、除染が始まっていましたが、街並みは地震で壊れ放置されたまま

 9日、清水後援会が企画した避難地域の視察に参加。小高の三浦さんの案内で小高、浪江町を視察しました。初めに相馬市に農民連が開設した野馬土に立ち寄りました。私もはじめてお邪魔しましたが、コメの全袋検査器や食品検査器が置かれ、安全な食料を消費者に提供する農民連の心意気を感じ取りました。

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 小高の街なかは徐々に壊れた家も撤去が進んでいましたが、順番待ちだそうです。除染も始まっているものの、国直轄地域の除染は農地や山林が先行していました。市民が生活する市の除染地域を早くやってほしいと要望しても、除染作業員が集まらず、危険手当がつく国の事業に集中しているのが市も悩みとのことです。

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 山林の除染は、腐葉土までは除去するが、土は削らず間伐材をチップにして敷き詰めて腐葉土にする方法で進めたいとの説明があり、それが現実的な方法だろうと住民は受け止めているようです。

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 井戸川干拓地をまた見ましたが、青々と草が生い茂り海の様な姿は見られません。50Haもの干拓地の再生事業を数十億円かけて実施する計画だが、実際の内として利用できるのは10年も先のこと。現在の担い手年齢が既に70や80歳になるのに、これから10年経って農業やる人が本当にいるのかが問題だと話しています。ここで農業していた三浦さんは、既にここでの再開を諦め、新地町で農業を再開していて、市から担い手になってほしいと言われているが、断っていると言います。広大な農地再生事業が有効なのか、疑問というのが住民の考えのようです。

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 浪江町では、請戸地区を視察。現在は工事用のトラックが行きかい活気も感じられます。共同墓地の建設も行われていました。しかし、戻る住民がどれだけいるのか不透明。町役場が一部再開し、土曜日にもかかわらず職員が日直していたので一緒にがんばりましょうと声をかけました。

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 最後に行った希望の牧場は、吉沢さんは川内原発再稼働許さないと九州に出かけていて留守。線量を測ると私の線量計で2.5μシーベルトありました。

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