宮本しづえのかけ歩き

あかるくあたたかい県政へ

福島市からの避難者が600人を超す米沢市で何でも相談会。

 山形県労連が中心となって、米沢市で何でも相談会が開かれ参加しました。山形市でも同じ相談会を開いています。労働、健康、住宅、法律の専門家が揃って相談に当たりました。私もそこに加わり、一緒に話を聞きながら福島の現状も伝える役割でした。米沢市福島市民が最も多く避難しており、1000人中600人が福島市民です。

 相談に来たのも福島市民が大部分でした。私が話を聞いた人たちは、いつまで住宅提供してもらえるのかが一番の不安です。今、2017年3月までで終了させるかどうかが問題の焦点になっている状況を伝えると。とりあえずあと1年延びることは一安心と言いつつ、飯野町から避難する人は、自宅の裏山はまだ除染もされておらず心配は消えないと訴えていました。

 野田町から避難した人は、子どもが戻らないというので自分も自宅を処分して雇用促進住宅に避難している。カビだらけの雇用促進住宅に入り、環境が変わったため喘息を発症した。別の住宅に移れないかとのこと。

 避難生活の中で夫との意見のすれ違いが深刻になり弁護士に離婚の相談をしに来た女性もいます。

 伊達市からの避難者は、伊達市除染の実施状況を知りたいという相談でした。話を聞けば確かに元の家の周りは山ばかりの地区。小さい子供は山が大好き。戻れば必ず山に行く、それが心配で戻れないのだと言います。山林除染は全く先が見えない状況と伝えると、肩を落としていました。

避難者それぞれに生活にまつわる不安があることが改めて明らかとなる下で、一律の支援解除ができる状況には全くありません。

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