宮本しづえのかけ歩き

あかるくあたたかい県政へ

かくれ待機児童数6万人の根拠は不明。福島市だけでも国に報告された人数96人の7.5倍の待機児がいます。認可保育所の絶対数を増やすべきです。

 2万3167人としていた保育所の待機児童が、実は8万人を超えていたと国が国会で答弁しました。かくれ待機児童です。国が答弁するごとに数値が増えていくので何を根拠に答えているのかと思い、県に問い合わせてみました。すると国からは県には何の問い合わせもなく県としても国に聞きたいくらいとの話。一体国は何を根拠に待機児童数を出したのか、実態を本当に反映しているのか不明なことだらけです。

 福島市だけで720人を超す待機児童が認可保育所に入れず待っている現状があります。子ども子育て新制度では、保護者が認可保育所を希望すれば受け付けなければなりませんから、入れなかった児童は自動的に待機児童となります。国が作った制度なのに、待機児童のカウントだけは少なく見せようとする、何とも姑息なやり方です。こんなことでは、保育所不足は解消できません。

 福島県は新年度から小規模の無認可が認可保育所に移行するのを支援するため補助金を出す計画ですが、小規模穂保育所も思ったようには増えていません。3歳以上は一般の認可に移ることからどこかの認可保育所と受けしれ契約を交わさなければなりません。しかし、この受け入れ先を見つけることが至難の業。結局認可保育所の絶対数を増やすしかないのです。