宮本しづえのかけ歩き

あかるくあたたかい県政へ

いわき市に避難する広野町住民と懇談。高野病院を訪問し事務長と懇談。

 5日は、昨日に続き旧緊急時避難準備区域の避難者との懇談で、いわき市の仮設に避難する広野町住民と懇談しました。畑中大子さんも同席。懇談では、帰還できない理由として原発がまた事故を起こすのではないかとの不安があり、あの苦しかった避難生活は九倫帰したくないとの思いが強いこと、仮設に残っているのは高齢者が多く、戻っても医療機関がないのも不安な理由だと述べていました。事故前の広野町では、大家族で野のものを取り出荷し、田畑を耕して生きてきたが、戻っても何の生きがいもない、む家族もバラバラで戻らないと言ってるなど、とても元の生活は取り戻す展望が描けないと言います。このままで仮設を打ち切るのはおかしいというのが避難者の一致した声です。 また、全国から作業員が集まっており治安の問題も大きいとのこと。暴力団の影も見え隠れするだけに不安は大きいようです。戻らない理由は人さまざまですが、一人の思いに寄り添い、必要な支援を行う必要があります。

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 高野病院は震災後双葉地方では唯一残って病院機能を維持してきた医療機関。療養病床と精神科の病院でしたが、救急車の受け入れも行わざるを得ず、一般病床の増床を県に申請しているが、県から許可が下りずに困っているとのことです。私たちが帰った後に、県と医大の副学長が来ることになっていて、病院側から聞き取りを行う予定。この4年間、双葉地方の医療をどうするのか、県がどこまで本気に考え取り組んできたのかが問われています。

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