宮本しづえのかけ歩き

あかるくあたたかい県政へ

水素社会は本当にエコでクリーンか 県議団主催の学習会に90人の参加。水素社会に未来はない。

 共産党県議団が主催して水素問題の学習会を開催、全県から90人の参加がありました。講師は環境問題や再生エネルギーの普及、被災地の支援などに取り組む環境ジャーナリストの小沢祥司さん。

 小沢さんは冒頭で、水素社会はエコでもなくクリーンでもなく未来はないと言うのが結論ですと述べて講演に入りました。これまで共産党県議団が質問などでも指摘してきたように、水素は自然界には単体では存在しないため、水素を取り出しエネルギーに転換するためには何らかのエネルギーを必要とする二次エネルギーであり、エネルギー効率は低いこと、最も小さく軽い元素、物質であるため、分子の隙間からも漏れてしまうほどで扱いが非常に難しいという問題があることなど、いくつかの問題を挙げて水素社会が簡単に到来するとは考えにくいと指摘しました。

 なぜ国が挙げて推進しようとしているのか解明すべき点はあるが、設備投資に国の補助金が付くのでそれが目的とも考えられると話しました。いずれにせよ、国民にとっては決して夢のエネルギーなどではないと強調、日本の送配電線網がこれだけ発達した国で、わざわざ水素を運搬できるように加工して運ばなければならない理由はなく、再生可能エネルギーの本格推進、自動車に頼らなければ生活できない現在の公共交通体系の在り方の再検討こそ必要だと強調。その通りだと参加者が納得できる講演でした。仕事で水素にかかわっていると言う方も参加、大変勉強になりましたと感想を述べていました。

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