宮本しづえのかけ歩き

あかるくあたたかい県政へ

27日、県が大熊、双葉を除き再来年3月で仮設、借り上げ住宅打ち切る県民切り捨て方針を明らかに

 知事は27日の記者会見で、来年4月以降の災害救助法に基づく仮設、借り上げ住宅の延長について新たな方針を示しました。知事は富岡、浪江は帰還困難区域が多く大熊、双葉とともに来年3月以降も延長する方針でしたが、大熊、双葉を除いては、帰還国難区域を含めて全て再来年3月末で終了する方針を明らかにしたのです。

 国は、帰還困難区域は一部に特定復興再生拠点を設け、そこだけは除染して帰還できるようにするとして除染が始まっていますが、他の帰還国難区域は除染を行う計画はなく、戻れる保証は全くありません。しかし、避難指示が解除もされないのに仮設、借り上げ住宅はいち早く終了させて、新たな場所での生活再建を促すもの。再建の見通しが立たない避難者は少なくないのが実情です。マスコミも避難者の戸惑いの声を紹介、「まだ帰れる状況じゃないのに打ち切りだなんて」「出て行けと言われてもここしかない」など困惑が広がっています。2020年のオリンピックまでには、第一原発立地町以外は避難者はいないという状況を無理に作ろうとしていると思われます。県民切すてがこういう形で進んでいくことで、避難者に絶望感が生まれることを懸念せざるを得ません。