宮本しづえのかけ歩き

あかるくあたたかい県政へ

2日、共産党の教員増提案の学習会。

 2日、郡山で教職員後援会主催で、教職員を増員し働き方改革提案をまとめた共産党中央委員会文教委員会責任者の藤森毅さんを講師に学習会が開かれ参加。藤森さんは、教員多忙化がこれだけ社会問題になる下で、教員定数を変える手立てがないのか、文科省に繰り返し聞いても何も出てこなかったが、60年前に教員定数を定めた標準法で先生の授業コマ数の考え方が示されていたことを発見したことが、今回の提案の根拠となったと述べ、この発見の持つ意義を強調。この話は実は去年同じく藤森さんの話を聴く機会があったときに聞いておりる私もこれは使えると実感していました。今回提案の形でまとめられたことは大きな説得力を持って受け止められる要因となっています。

 60年前標準法が作られたときの先生の授業受け持ちコマ数は1日4コマを基準に考えられていました。現在では1日6コマにも膨らんでしまい、校務と授業準備の時間が取れず疲れ切っている。これを標準法に合わせて教員の数を増やそう、10年間で9万人の増員をと言うのが共産党の提案です。国が自分の目標を投げ捨ててしまった誤りを元に戻させる。これは先生だけの問題ではなく、先生が生き生きと授業ができなければ子どもにとってもいい授業にならず、まさに国民的な課題だと強調。

 先生方の残業時間は、1966年は1週間で小学校が2時間半、中学校が3時間56分だったのに、2016年は小学校で24時間半、中学校で29時間41分と大幅に増えてしまったのです。先生一人の仕事には限界があります。1升瓶に2升は入らぬと言った人がいると紹介していましたがその通りです。

 国は、先生が創造的な授業で子どもたちにの好奇心をそそる工夫を引き出すのではなく、授業スタンダードを示してこの通りの授業を行えと指示する。それでは教師の専門性は発揮されません。本県でも頑張る学校応援プランを学校現場に押し付け、テストで学力向上を図る間違った考え方に基づき、県独自の学力調査が来年度から拡大されます。それに伴い、学校現場ではテストのための対策として、新たな保護者負担金が徴収されたり、宿題が大幅に増やされたりしている実態も生まれています。こうして子どもと教師、保護者を競争に駆り立てることは、本来教育行政がやるべきことでありません。子どもも先生も伸び伸びと学び合える学校づくりこそ行政の責任です。

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