宮本しづえのかけ歩き

あかるくあたたかい県政へ

28日、共産党国会議員団とともに双葉、大熊両町を視察。帰還困難地域の復興は緒にも着かない。29日、国会議員団との懇談。

 28日、国会議員団福島チームの責任者高橋ちづ子、岩渕友事務局長らメンバー5人とともに県議団予定候補全員参加で、大部分が帰還困難区域の双葉、大熊両町を視察しました。

 双葉町では伊澤町長らから説明を受け懇談。町長は、双葉町はまだ避難解除が行われず全町避難が続いている。96%の地域が帰還困難区域になっており、その中に特定復興再生拠点を設定し新たなまちづくりを進めている。帰還困難区域の中にも放射線量が低減している地域も少なくないので、そこは除染をして避難解除をめざしたいと思っているが、国は費用対効果を理由になかなか認めてくれないとの不満を語りました。

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双葉町庁舎内に当時のまま残されていたボードには、津波で避難した住民の情報がびっしり書き込まれています。重要な歴史的資料ですが、まだ展示されることなく放置された状態のままです。

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旧役場屋上から見える景色の大部分は、中間貯蔵施設ばかり。

 大熊町ではイチゴのハウス栽培施設を見学。全国から取引きがあり生産量が間に合わないほどだと言います。新役場の近くにお店がチラホラありましたが、生活できるかどうかは疑問だと感じました。

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 29日に国会議員団と県議団との懇談。その前に当局からレクチャーを受けた国会議員団からは驚きの報告が。福島第二の廃炉に係わり、使用済み核燃料の処理について、県外への搬出を求めているとの県の説明に、どこに搬出させるのかとの質問に、六ヶ所村むつ市かだろうとの話が出されたと言うのです。青森県は、再処理のための受け入れだったが、最終処分場ではないとしており、単なる燃料保管の受け入れには応じられないとの立場は明瞭。県外に持ち出せばいいという福島県の言い分はあまりに無責任であり国の無責任をも免罪するものです。

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