宮本しづえのかけ歩き

あかるくあたたかい県政へ

28日、桜の聖母短大の西内学長からコロナ対策乗り組みを聴きました。

f:id:m-sizue:20200529183627j:plain

大学玄関には自動的に体温測定する機械が設置されていました。

f:id:m-sizue:20200529183733j:plain


 県内大学のコロナ対策を聞き取る一環で、28日は桜の聖母短大の西内学長からお話を伺いました。聖母短大は保育科食物栄養学科の2学部で1学年140人、2学年合わせて280人の学生が在籍。大学が行ったアンケート調査で、コロナで学費や生活に不安があると答えた学生は2割。そのうちで今後奨学金を希望すると答えた学生が5割近くいます。95%が県内の出身者、8割が自宅から通学しています。

大学は学生の状況を掴むため、職員が手分けして全学生に電話、学生の声を直接聴く努力をしてきたが、このことで学生との距離も絆も深まったと感じていると話しています。大学は遠隔講義を実施していますが、ネット環境がない学生には大学を開放し授業を受けられるようにしているとのことで、伺った日も多くの学生が登校していました。

 コロナで一番不安なことでは、公共交通を利用することだとの回答が最も多かったとのこと。感染の危険に対する不安が大きいようです。

 国の学費無償かの対象者は1学年で19人、2年で24人と少ない。高校で制度のことが周知されていないのではないかと指摘します。軽減の対象外の学生に大学独自に奨学金や生活費の支援を後援会組織として支援しているとのこと。

 そもそも国の私学助成が少なすぎることが問題。県に対しても、卒業生の8割が県内に留まって働いており、重要な人材育成機関として位置付け、給付型奨学金制度を創設して欲しいとの要望もいただきました。殆どの学生が地元に残って福島を支える役割を果たしており、県は県外から呼び込むだけでなくもっと地元の若者支援を強化すべきと強く感じました。