宮本しづえのかけ歩き

あかるくあたたかい県政へ

22日、伝承館を視察。被災県民の生の声がもっと欲しい

 22日、県議団で伝承館を視察しました。53億円をかけた施設ですが、被災県民の声があまり出てこないのは何故かなと感じます。最初に動画で事故前と事故当時の様子が写し出されるのですが、僅か5分間であっという間に終わり、物足りなさを感じてしまいます。イントロ部分はもっと丁寧な演出があるべきだと思います。

 中の展示は、現実的でないと感じさせるものが少なくありません。もっとリアルさが欲しい。展示資料は在庫がたくさんあるので、これから改善を求めていきたいと思います。原発事故によって県民がどれだけ苦難の日々を送ってきたのか、国と東電に被災者切り捨てがいかに県民、国民を分断してきたか挙げれば枚挙にいとまがないほど、これらすべてが被害という見地で、情報発信する必要があります。

 語り部の話を約1時間ほど聞きました。浪江町から何の情報もないままに避難させられた経過も伺いました。1年前に浪江町に戻ったそうですが、大きな医療機関がなく南相馬市まで行かなければならないなど、生活するには不安がいっぱいと話していました。それでも前を向いて元の生活を取り戻すために必死に頑張っておられることには感銘を受けました。この人たちに県政は何ができるのか、何をしなければならないのか、丁寧な要望の聞き取りと、支援が求められています。