宮本しづえのかけ歩き

あかるくあたたかい県政へ

7日、二本松市に移住し農業に従事する青年及び受け入れ農家、市のコーディネートの方々と懇談

 7日、農業をやりたいと二本松市に移住して頑張っている若い女性農業者3人、研修先として受け入れている有機農業を営む農家の大内さん、コーディネーターの引地さんが、お互いに親交のある藤倉さん宅に集まって頂き懇談する場が持たれました。大内さん宅のおいしいトウモロコシや玉ねぎ、カボチャのお土産を頂き、早速てんぷらにしました。

 二本松市にはJICAの研修機関があり、ここで研修し海外で協力隊員として活動し戻ってきて二本松市で農業に従事している人もいます。また、原発事故の避難区域に祖父母の家があり避難している二本松市に孫にあたる女性も移住し農業を始めたなど、二本松市に移住したきっかけは様々ですが、みんな有機農業に関心を持ち自分もやってみたいと研修受け入れ先を探していたと言います。

 東和のNPО法人有機の里、個人的に有機農業をしている人など、地域に多彩な受け入れ組織があるだけでなく、その人たちをコーディネートする人が公的機関として配置されていることが大きいと感じます。

 コーディネーターの大内さんは、東和町役場職員として採用され、公民館や農業委員会職員を歴任し社会教育活動、農政に直接かかわってきた経験が存分に発揮され、見事にコーディネーターの役割を果たしていることに感心することしきり。特に興味深かったのは、農業委員会勤務当時に家族経営協定を提案し25組が締結したという話。家族間で給与に匹敵する自由に使えるお金を毎月渡すこと、休みを決めることなど家族でも働く条件を整備することで、女性が生き生きと生活できる環境づくりに取り組んだことです。農家の女性は自由にできるお金すら渡してもらえない中で、既にジェンダー平等の観点で取先駆的な取り組みが行われていたことには本当に感動しました。

 若い農業女性たちは、既に国の新規就農者支援制度の申請をしている人や、これから申請したいという人もいて、福島県で農業をしたいという若者は沢山いることから、もっと若者に寄り添い支援する取り組みが必要だと感じます。