宮本しづえのかけ歩き

あかるくあたたかい県政へ

二本松市のメガソーラー設置個所の水害は施設の不適席管理が原因で県と認識が一致

 9日、県北農林事務所が二本松市岩代町のメガソーラー設置個所で起きた水害、土砂災害について現地調査の結果の報告がありました。降雨量はそれほど多くはないにもかかわらず土砂災害が起きたのは、設備内の水路が損傷していたため水の流れを調整池ではなく施設外の水路に流し込み飲み切れず溢れたと推定されるとの報告でした。これは私たちが現地調査で感じた要因とも一致するものです。

 問題は、不適切な設備管理が行われていてもどこが指導責任を持つのか明確ではないと言うことです。林地開発担当は開発許可が出てしまえば管理区域ではなくなるため、立ち入り調査すらできなくなると言います。残った林地は森林管理区域に入るので、残地森林の適正管理は指導できるので、その観点から事業者には指導していくとしています。まるで壊れてしまい墓参りさえできなくなった墓地の復旧についてもどこが指導できるのか今の法体系では確定できないのだというのです。

 こんな危うい中でメガ発電の開発が進められていたことが今回の被害を通じて明らかになりました。法体系の見直しとともに、身近な地方自治体が指導できる根拠を持てるよう条例整備を急ぐ必要があります。

この設備の発電量は12メガワット、1万2千キロワットです。