宮本しづえのかけ歩き

あかるくあたたかい県政へ

2日、県民健康、子どもの未来特別委員会、不登校問題で福大の青木真理氏から意見聴取。常勤で専門家の配置を強調。

 2日、県民健康、子どもの未来特別委員会があり、参考人招致不登校問題に取り組む福大の青木真理氏から講演をいただき質疑をかわしました。県内の不登校児童数は過去最高の3328人となり、10万人比でみると最も増加が大きい小学校はに9.5人となり、10年前の比較で5倍、中学校は45人で2倍、高校は9人で微増となっています。中学校が割合も人数も大きくなっていますが、学習内容が難しくなることも要因と指摘します。学力一辺倒ではなく、一人ひとりの成長発達のスピードに応じた学習支援が必要ですが、今の学校は一旦つまずくと付いていけなくなる子が出てしまうのは避けられません。 県内には不登校児童生徒を支援するスペシャルサポートルームが20教室設置され、そこに通いながら普通学級に戻れるようその子に合った支援が行われています。どの学校でもそうした支援が求められます。困難を抱える子どもの支援のためにスクールカウンセラーが配置されていますが、学校に常勤ではなく何校かを掛け持ちすることが多く、しかも非常勤職員扱いのため、丁寧な支援がしにくいとの声が上がっています。臨床心理士の資格を有する人が足りないと聞くがどうかと質問すると、今はダブついていると言われて驚きでした。人材が確保できるのであれば、もっと登用すべきです。青木氏は、こういうところにこそしっかりお金をかけて、常勤化してほしいと述べました。