宮本しづえのかけ歩き

あかるくあたたかい県政へ

23日から25、商労文教常任委員会の県内視察。浜通り、県南を中心に

23日から3日間で商労文教常任委員会の県内視察が行われた。浪江に進出したバイオマスレジン、双葉町に進出した浅野撚糸、富岡小中学校、小名浜海星高校、勿来の沼辺堰改修工事、白河のまほろん、歴史資料館を視察。バイオマスレジンはプラスチックに米を混入することでプラスチック使用量を減らすものです。温暖化対策として新しい技術であり、今後広がっていくものと思いました。

 双葉町に進出した浅野撚糸では、社長自らが説明を行い、福島に来た理由として福島こそ未来に向けて発展する要素があるとの発言は県民を勇気づけてくれるもので、福島県民とともに歩もうとする強い姿勢を感じました。この会社がつくるタオルは、吸水力が高く高品質製品です。

 富岡小中学校は、児童生徒数が67人、内半数が町外からの転入とのことです。地元出身でも何度か転校を繰り返した子供も少なくないため困難を抱えている部分もあると言います。

 小名浜海星高校は統合高の一つ。二つの校舎を使うため教師は1日に3回も往復することもあると言います。元のいわき水産高校校舎は曜日を決めて水産学科の生徒が使用しています。水産学科は人気はあるが全体では生徒数は減少。水産科の生徒で親が漁業者はゼロとの話には驚きました。昔は漁業者の子どもが水産科に入ってくるのが当たり前だったが、今は様変わりしていると。むしろ魚を取るより、取ってきた魚をさばき加工する事業に関心が高まっていると言います。水産科を充実すればよく、高校統廃合が本当に必要だったのかは疑問です。

 最終日は白河市の歴史資料館まほろん、市の歴史資料館二つを視察。県のまほろんは収蔵庫がほぼ満杯で、新たな収蔵庫の建設が急がれているとの報告でした。指定管理方式を取っており、5年間の管理料が決められているが物価高騰で管理費が不足する心配があり、必要額の確保が求められており、いずれも県が予算を付けなければなりません。説明した職員は学芸員でやりがいのある面白い仕事ですと話してくれました。見えにくい分野だけに、現場の声に耳を傾けることが重要だと感じました。