18日、県9条の会と県の諮問連合共催で憲法集会が開かれ、郡山に700人以上が参加。記念公演は、元文部事務次官の前川喜平氏。前川さんは福島市の夜間中学設立にも尽力されたかたで、頻繁に福島にきて支援を継続されています。講演では、安倍政権からの憲法破りの暴政に行政側の個人としても許せない思いを抱き、2015年9月19日の安保法制強行の国会前行動に秘かに参加していたことを明かしました。
戦争する国づくりにひた走る政権の危険さを文部官僚として見てきた立場から、教育行政の変質にも触れ、自分の頭で考え判断できる力を育てる事の必要性を強調されていました。政治のことは教育では扱わないとした来たこれまでの方針は、18歳選挙権で転換を余儀なくされたため、文科省は2015年通達を出しなおしたのだと言います。政治的現象について学ぶことは否定できなくなったが、教師が自らの考えを語ってはならないとされている国の方針は現実的ではないと指摘。ドイツは教師も自らの考えを述べることを否定せず、それを押し付ける事だけを禁止しているに過ぎないとのことです。
前川さんは、高校生へのアンケート結果について、日本が防衛力を強化することは、他国の抑止力になると思うとの思うと話していました。
政治学習を認めると政権批判になることを恐れる政権は、いかに国民とかけ離れた政治をやっているかを示すものでもあります。子供たちに胸張って政策を語れないような政権は直ちに退陣させ、憲法に基づく政治に転換させるしかないことを改めて痛感する講演会でした。