宮本しづえのかけ歩き

あかるくあたたかい県政へ

29日、市政を明るくする会がシルバーパスの現行継続を求め副市長に1万3348人の署名提出

 29日、福島市政を明るくする会は福島市の75歳以上のシルバーパスに年間2万円の制限を設ける計画に対して、現行制度の継続を求め1万3348人分の署名を副市長に提出し懇談しました。明るくする会の団体代表など20人ほどが参加し、この間の署名運動の中で寄せられた市民の声を紹介し、今の制度をそのまま継続しながらタクシー代の補助を並行して実施してほしいと求めました。

対応した斎藤副市長は、最初に見直しの内容を説明。この制度の目的は外出機会の確保、・バス路線の維持に大きな役割を果たしていると認めつつも、課題として・利用に偏りがあること、バスが不便な地域が利用しづらいこと・人口減少でバス利用が減少し敬遠困難になっていることなどを上げました。

説明を聞いた参加者から次々と発言があり、この制度があるから郊外の施設に入所を決断した事例、運転免許を返納したばかりだという事例、医大までの通院が困難になってしまう事例等、切実な声が沢山紹介されました。

 副市長は、みなさんが言われるマイナス面はその通りと認めざるを得ませんでした。但し今まで利用て席無かった人も利用できる仕組みを検討したので、これでやらせてほしいとの立場は変えず、やりながら検証するとの答えです。

この制度を利用して市内中心部に足を図んでいた高齢者は沢山います。利用金額の制限をかければ、移動する高齢者の総数が減少することは避けられません。市が進める中心市街地の活性化にも逆行し、駅東口の再開発にも矛盾します。

 私からも、交通事業者の経営も大変と言いながら、やろうとすることはもっと利用を減らすことになるのではと政策間矛盾を指摘しました。

 市の説明で決定的に欠けていたのは、高齢者がいかに暮らしやすい仕組みにするのかの視点が無かったことです。参加者からもなぜもっと高齢者に優しくできないのですかとの意見も出されました。市民の声宇に真摯に耳を傾ける福島市政への転換が必要です。