宮本しづえのかけ歩き

あかるくあたたかい県政へ

15日、渡利地区敬老会。米寿のお祝いを受けた方が謝辞で戦争を繰り返させない思いを語りました。

 15日は地元渡利地区の敬老会があり出席。77歳以上の方が招待されますが、祝い金は88歳にならないとありません。米寿の祝い金を受け取り謝辞を述べたのは菅野さん。私も存じ上げている方です。演壇に紙袋を持って立つと、戦争に翻弄され続けた少年時代のことを一つひとつ丁寧に紹介しながら話し始めたのです。福島市で唯一空襲を受けたのが渡利地区に投下された模擬原爆で、16歳の野作業中の少年が犠牲になったこと、赤紙を示しながら、赤紙死刑の宣告と同じことだったと述べ、日の丸を背負い勝ってくるぞと勇ましく戦地に赴いていった当時の青年たちの様子を語りました。謝辞にしてはいささか長いものでしたが、会場は静まり返り菅野さんの話に聞き入っていました。皆さん他人ごとではなかったのでしよう。安倍政権の暴走や憲法改悪に直接ふれるものではありませんが、戦争だけは繰り返させない強い意志を感じさせる謝辞でした。

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14日、会津若松市でもタウンミーティング。県民、子どもたちに寄り添う県政を求める声が次々に

 14日、会津若松市で新しい県政をつくる会主催のタウンミーティングが開かれ参加し県政について報告。当日開会された県議会冒頭の知事演説では避難者、被災者にふれる発言が全くなかったことを紹介すると、会場からは驚きの声も。参加者から自由な発言もどんどん出される中で、県政が被災県民に寄り添う立場がない点で具体的な問題も様々発言が相次ぎました。

14日、9月定例会開会。知事の所信表明には避難者の言葉は一切なし。

 開会された9月県議会冒頭では、閉会中に亡くなられた2人の自民党現職議員に黙祷をささげ、追悼演説が行われました。相馬市、新地町選挙区補選で当選した荒議員が挨拶。所属は県民連合。

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 14日、9月定例会が開会し知事が4年の任期を振り返り所信表明を行いました。福島の復興に取り組んできたと述べ、福島復興特措法の中にイノベ構想を位置付けたことも自らの成果と述べる等、この間県が進めてきた避難者置き去りの大企業呼び込み型復興が本県の復興だと強調。しかし県の発表でも4万人を超す避難者がいること、2千人を超す震災関連死が認定され、大震災と原発事故による重大な被害が今も継続していることには一切触れる発言はなかったのも特徴です。知事には被災者の苦しみは見えていないらしい。 知事選挙を前にした今議会でも避難者、被災者置き去りは変わりません。

 県立学校のエアコンについては、この夏の猛暑を踏まえ速やかな導入に向けて検討することを表明。県としてようやくエアコン設置に言及したことは、この間の県民運動の成果です。

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